全てシャンティイ城コンデ美術館。2022.11.12 22:301枚目がカルトン。2枚目がベリー公のいとも豪華なる時祷書。3枚目がフーケ作の時祷書。いいなあ。全てパリ郊外シャンティイ城コンデ美術館蔵。またここに行く「ルーヴルツアー」実施したいです。次のツアーで行くパリ「サント・シャペル」も今回の【特別編】中世美術の魅力で取り上げます。
どういうシチュエーション?2022.11.12 15:30これも面白い作品と思いませんか?どういうシチュエーション?女性は聖母。その保護に包まれているというイメージです。世の中の様々な人が被り物や様相で特定される。左が教皇他聖職者、右が皇帝や王他そうでない人々。寄進者が手を合わせます・。
死の場面で復活を思い出させる女性。2022.10.17 11:30磔刑の時いたと聖書に明記され、復活したキリストが最初に現れる。マグダラのマリアはキリストの死に関する場面に特別に取り上げられることが多い。その存在はキリストの「復活」を連想させる。長い髪、香油壺が目印。ここでは光輪にMARIA MAGDALENAと書かれています。
十字架のキリスト。天と地をつなぐ。2022.10.01 11:30大きく描かれた天上世界の下に磔刑像があるのがわかりますか?天上の下に地上の世界。人間は罪と苦しみを背負う存在。キリストが人間のために十字架にかけられて、天への道をひらいてくれた、というわけです。中世美術は面白いですね。
三つが横に並ぶ・縦に並ぶ。2022.09.30 11:30続き。「父なる神/子なるキリスト/聖霊」が、1枚目は横に並び、2枚目は縦に並ぶ。2枚目は「父→子→聖霊」と力が流れ出す印象を与える。あえて横並びに描くのは、「3つの間に序列はない」ということを強調しています。面白い。カルトンの作品を11/13解説します。
目に見えぬ父。見える子。2022.09.29 11:30前の作品は「父なる神/子なるキリスト/聖霊」を全て同じキリストの姿で描いて「本質が同じ」ということを表現。ここでは聖霊だけ鳩の姿。キリストは地上にいたので人間として表現可能。父と子は本質が同じなので、目に見えない父を子の姿で表す、という考え方です。1
聖母の冠。冠を授ける三位一体。2022.09.26 11:30聖母が冠をかぶるのは天国で天の女王として冠を授けられたと考えられるため。「聖母戴冠」を描く非常に面白い作品が2枚目。冠に触れているのは「三位一体」つまり神の三つの姿。神をどう表すかは興味深い問題。
妙に人物はリアル。2022.09.10 23:30面白い作品だと思いませんか。上3分の2が天国、下に地上、その下に地下(煉獄と地獄)。教会の入口上の大きな彫刻を思わせる全体でありながら、妙に一人一人はリアル。古い時代と新しい時代のはざまの表現。人物のリアルさは革新的なヤン・ファン・エイクの影響を受けています
キリストについての証言を残した四人。2022.03.20 14:30「旧約聖書」は救い主到来前、「新約聖書」は救い主キリストが現れてからの部分。後者の中核が福音書。キリストの生涯と教えの記録。四人の著者の証言が納められる。写真の四人。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ。それぞれ天使・ライオン・牡牛・ワシがシンボルです。
聖母戴冠。斬新。⑯。2021.11.07 00:05カルトン作「聖母戴冠」。紹介してきたこの作品が見られるのはフランス、ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンの小さな美術館。かつて教皇庁が置かれたアヴィニョンのすぐ近くのこぢんまりとした集落です。宝石のように美しい作品。是非見にいってくださいね。
聖母戴冠。斬新。⑮。2021.11.06 00:05カルトン作「聖母戴冠」。冠を受ける聖母の両側に同じ姿の二人。これは「父なる神」と「キリスト」。両者が「等しい」という表現。白い鳩は「聖霊」。聖なる力。聖霊が神とキリストの両方から発せられることを強調。同時代のフィレンツェ公会議で確認された教義を視覚化しています。
聖母戴冠。斬新。⑭。2021.11.05 00:05カルトン作「聖母戴冠」。この作品には天国、地上、地下、三つの世界が描かれる。三つの場所をつないでいるのが十字架にかけられたキリスト。地上に生まれた神の子。人々を救いに導く。右側エルサレムは聖書の舞台。左側ローマは教皇のお膝元。キリスト教会の中心地。二大聖地