反逆児は魔女を描く。

ドラクロワは「伝統に対する反逆児」とみなされるのは不本意。ギリシア神話の話にも手をつける。伝統派は甘美な場面を好む。ドラクロワはやっぱり違っている。夫の裏切りに激しく怒り、夫との子供を自ら殺す情念うずまく魔女を描きます。

(ウジェーヌ・ドラクロワ作「怒れるメディア」、1862年、RF1402、パリ、ルーヴル美術館、1.22×0.84m)

(フランソワ・ジェラール作「プシケとアムール」、1798年、パリ、ルーヴル美術館、INV4739、1.86×1.32m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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