メトロポリタンのクラナッハ「パリスの審判」④。

今回の #MET 展で実物を見て確信したこと。この作品は「ドイツ風神話画」でなく「寓意画」であること。クラナッハの多くの作品は世俗の上流階級のために描かれる。男性は注文者が自分を投影したであろう騎士の姿。水辺で休息。表情に注目。男性は恐らく夢を見ています。続く。

(ルーカス・クラナッハ(父)作「パリスの審判(部分)」、1528年、ニューヨーク、メトロポリタン美術館、1.01×0.71m)

(ルーカス・クラナッハ(父)作「パリスの審判」、1528年、ニューヨーク、メトロポリタン美術館、1.01×0.71m)

名画を読み解く

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