女性の妊娠。聖母と愛人。

この2枚はどちらも女性がみごもったことを暗示。聖母とフランス国王の愛人。どちらもプライベートな部屋が舞台。女性の子宮の暗示。どちらにも暖炉がある。暖炉の焔は情欲の暗示。聖母の方は蓋がされ、愛人の方は火が燃える。その上に男性(王)の下半身の絵があります。

(ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(工房)作「受胎告知」、1435年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV1982、86×93cm)

(フォンテーヌブロー派「ガブリエル・デストレとその姉妹」、1594年頃、パリ、ルーヴル美術館、RF1937-1、0.96×1.25m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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