ルーベンスが描く十二使⑨トマス。

ルーベンスの肖像画のようなキリストの弟子たちの表現。「十二使徒」九人目。トマス。目印は槍または大工の直角定規。ここでは槍。「疑い深いトマス」と言われる人。キリストの復活が信じられず、体の傷に触れさせてもらいようやく信じる。槍はキリストの脇腹の傷を暗示します。

(ルーベンス作「聖トマス」、1611年頃、マドリード、プラド美術館、1.08×0.83m)

名画を読み解く

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