疑い深い自分を悔いる。

聖なる人物の内面も描くリアルさ。光が聖なるものを表す。カラヴァッジョとラ・トゥールは共通する。後者のトマス。槍がトマスが触れたキリストの傷を思わせる。確かめないと信じられなかった信仰心の不足を苦渋の思いでかみしめるよう。光が内側から輝きだしているようです。

(ジョルジュ・ド・ラ・トゥール作「槍を持つ聖トマス」、1635年頃、パリ、ルーヴル美術館、RF1988-15、0.7×0.62m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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