ボス。感情移入して鑑賞。

エル・エスコリアル修道院はスペインがマドリードの王宮以上に見学を勧めている場所のよう。これもフェリペ2世が購入したボス作品。同じくキリストの苦しみをリアルに考えるもの。白い修道服の人物が十字架を持ち思索にふける。この人に自分を投影し作品に入り込む構造です。

(ヒエロニムス・ボス作「十字架を背負うキリスト」、1498-1507年頃、エル・エスコリアル修道院、1.42×1.04m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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