聖母。喪の色の服。

聖母が暗い色の衣装を着ているのが、例えばこの作品。ヴェロネーゼの「カナの婚礼」です。こちらは結婚式の宴の場面。ここで聖母は喪の色の服を着ています。これは隣にいるキリストの「死の運命」を暗示するディテールの一つです。キリストは人類の救いのために、自らを犠牲として捧げます。

(ヴェロネーゼ作「カナの婚礼」、1563年、パリ、ルーヴル美術館、INV142、6.77×9.94m)

名画を読み解く

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