「ロランの聖母」。正面に三つの開口部。

ヤン・ファン・エイクの「ロランの聖母」。正面に同じ形・同じ大きさの三つの開口部。これは明らかに意味深です。これは恐らく「神」「キリスト」「聖霊」を暗示しているものです。 「三つだけれども一つ」というのが神の本質。三つの開口部は全体として、「神そのもの」を表します。

(ヤン・ファン・エイク作「ロランの聖母」、1434-1435年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV1271、66×62cm)

名画を読み解く

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