ざくろより圧倒的に多いのが葡萄。

キリスト教美術を見るときには是非ディテールにも注目してみてください。脇役的小物にはたいてい意味があります。よく描かれるのが果物。丸いものは禁断の果実の暗示で「人類の罪」。ざくろと葡萄が「キリストによる救い」。ざくろより圧倒的に多いのが葡萄です。

(ピエール・ミニャール作「葡萄の聖母」、1640-1650年、パリ、ルーヴル美術館、1.20×0.94m)

(クエンティン・マサイス作「聖母子」、1529年、パリ、ルーヴル美術館、RF1475、68×51cm)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

0コメント

  • 1000 / 1000