【名品105】「パリ高等法院の磔刑図」アンドレ・ディープル作?2023.01.31 12:00【ルーヴル美術館の名品150選105】。中世フランス。中央に神・聖霊・キリストの三位一体。磔刑の場面の左右に4人の聖人。全てパリゆかりの聖人。両側二人はフランスの国王。王家の紋章のマントを着ています。右から2番目。この奇妙な姿の人物が前の作品のこの人と同じ人。同じ大きな三角形の帽...
モローの表現は神々しい。2023.01.31 10:30モローが描く神の愛を受けた人間。モローは神話の把握が独創的。こちらも他の画家はエロティックに描くのに対しモローは神々しく描く。こちらはレダ。最高神が白鳥に姿を変え身ごもらせる。他の画家は交わりを強調。モローの白鳥はレダに選ばれた者のしるしを厳かに与えます。
モローが描くガニュメデス。2023.01.30 14:27ギュスターヴ・モローが描く水瓶座になった美少年。最高神がワシに姿を変えさらう。この話はそこはかとなくエロティックに描かれる中モローの作品は厳かな神聖さを醸し出す。静かに水をたたえた森の中。神の恩寵を受けた人間の話として描かれます。
【名品104】「聖ディオニュシウスの祭壇画」アンリ・ベルショーズ2023.01.30 12:00【ルーヴル美術館の名品150選104】。中世フランス。中央に父なる神、子なるキリスト、そしてよくよく見ると間に聖霊の鳩。両側にはパリゆかりの聖人に関する伝説が描かれます。左が「処刑前夜」、右が「処刑当日」です。2枚目は拡大図。神とキリストの間の鳩、わかりますか?神・キリスト・聖霊...
【名品103】「ナルボンヌの祭壇布」。2023.01.29 14:34【ルーヴル美術館の名品150選103】。中世フランス。キリストの犠牲に思いをはせ、救いに与(あずか)る儀式「ミサ」が行われる祭壇を飾る布。キリストの受難と復活の主要場面が凝縮されます。中央の場面。血を天使が儀式の杯に受ける。キリストの頭上に鳥。これはペリカン。ペリカンはくちばしで...
肉欲に溺れた者がいるところ②。2023.01.29 10:30続き。ダンテが地獄で見た悲劇の恋人たちは地獄の入口近く第二の圏にいる。肉欲に溺れた者が永遠の罰を受けるところ。クレオパトラとアントニウスの出会いを描く。ローマの将軍たちを魅了したこのエジプト最後の女王もいます。ルーヴル名品150選解説作品です。
【名品102】「聖痕を受けるフランチェスコ」ジオット2023.01.28 12:00【ルーヴル美術館の名品150選102】。宙に浮かぶ奇妙な姿の人物はキリスト。六枚の翼を持つ天使の姿。瞑想中の聖フランチェスコに現れる。キリストの体からビームのようなものが。フランチェスコの体に十字架上の傷と同じ傷を刻みます。
肉欲に溺れた者がいるところ①。2023.01.28 10:30ダンテが見た悲劇の恋人たちは地獄の入口近く第二の圏にいる。ここは肉欲に溺れた者がさいなまれるところ。アイネイアスに恋し捨てられたカルタゴの女王ディドンもいます。ダンテの導き手アイネイアスが二人の話を語っています。こちらはルーヴル名品150選にて紹介作品です。
【名品101】「真実の勝利」ピーテル・パウル・ルーベンス2023.01.27 12:00【ルーヴル美術館の名品150選101】。マリー・ド・メディシスの生涯。最後の場面。未来へのメッセージ。「真実の勝利」。「真実」を「時」が天へ上げる。天上で愛を確認し合う母子。不幸な仲違いのために仮に悪く言う者があったとしても真実は時によって明らかにされる。平和の冠に燃える心臓と手...
第一の圏(たに)が辺獄。第二の圏にミノスと恋人。2023.01.27 10:30ダンテ「神曲」の話。哀れな恋人たちがいるのは地獄の浅いところ第二の圏(たに)。第一の圏は「辺獄」といい異教の立派な人がいるところ。地獄と煉獄の導き手、ダンテが先生と敬愛する詩人ウェルギリウスはここの人。第二の圏の入口に裁判官ミノスがいて罪人を振り分けます。
ミケランジェロ。地獄の入り口。2023.01.26 14:29ミケランジェロ「最後の審判」地獄の部分。入口にいる蛇の尾が体にまきつく人物が地獄の裁判官ミノス。ダンテによるとミノスは罪業を全て知り罪人が落とされる場所に従い尾を体に巻き付ける。ダンテの「神曲」は文学作品ですがキリスト教美術に少なからぬ影響を与えています。
【名品100】「息子ルイ13世との和解」ピーテル・パウル・ルーベンス2023.01.26 12:00【ルーヴル美術館の名品150選100】。マリー・ド・メディシスの生涯。息子ルイ13世との和解。2・3枚目は先立つ場面。主人公は息子であるフランス国王ルイ13世と仲違いし、国内の貴族は、王太后派と国王派に分かれ二度の武力衝突にまで至る。2・3枚目は主人公の追放と国王からの和解の提示...