ざくろ、リンゴ、十字架ののった球。

キリストの持ち物。ボッティチェリはザクロ、クリヴェッリはリンゴ、ヤン・ファン・エイクは十字架ののった球。意味が異なる。十字架+球は「世界におよぶ神とキリストの力」。リンゴは「キリストが罪を克服すること」。ではざくろは?

ザクロは、種の赤い色がキリストの血を思わせ「キリストの犠牲」、たくさんの種が殻に包まれていることが「保護」、たくさんの種は「子供に恵まれること」を表わします。

(サンドロ・ボッティチェリ作「マニフィカートの聖母(部分)」、1483年頃、フィレンツェ、ウフィッツィ美術館、直径1.18m)

(カルロ・クリヴェッリ作「ツバメの聖母(部分)」、1490年以降、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、1.50×1.07m)

(ヤン・ファン・エイク作「ロランの聖母(部分)」、1434-1435年頃注文、パリ、ルーヴル美術館、INV1271、0.66×0.62m)

名画を読み解く

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