聖女カテリナ。メムリンクとクリヴェッリ。2023.06.10 12:29ほぼ同時代。1479年と1476年。北のメムリンクと南のクリヴェッリ。ディテールへの驚くべきこだわり。描かれているのは聖女カテリナ。アレクサンドリアの高貴な生まれ。異教の学者たちを論破。皇帝の求愛を拒む。刃物の埋め込まれた車輪で殺されそうになる。人気聖女です。
罪の女と乙女の代表。2022.10.14 23:00クリヴェッリ。マグダラのマリアは「改悛した罪の女」。聖女カテリナは乙女。拷問にも負けず信仰と純潔を守った「殉教処女聖女」の代表。聖女の人気ナンバーワンはマグダラのマリア。ナンバーツーは。カテリナ。どちらもうっとりするような表現です。
マグダラのマリアは乙女の仲間に含まれない。2022.10.13 23:00マグダラのマリアは「改悛した罪の女性」。もと娼婦だったと考えられた。右は、清らかなまま殉教した乙女たちを集める。マグダラのマリアは人気聖女ではありますが、右の乙女たちの中には入りません。
マグダラのマリア。クリヴェッリとラ・トゥール。2022.10.10 11:29クリヴェッリとラ・トゥール。この二枚の女性は同じ人。マグダラのマリア。キリストに罪を許され弟子となった女性。復活したキリストが最初に姿を現した人。クリヴェッリは元娼婦の面を強調。ラ・トゥールは晩年の瞑想生活を描きます。
ペトロの上にいます。兄弟のアンデレ。2022.06.05 10:40これも写真小さくてすいません(拡大を)。こちらはお好きな方の多い(私も好きです)クリヴェッリ。ロンドン。聖母子の左が十二使徒の中心ペトロ。教皇の姿で目印の鍵を持ちます。その上にいますよ。兄弟のアンデレ。目印はX型の「アンデレ十字」です。
メトロポリタンのクリヴェッリ④。2021.12.06 14:20正直、一番目を引くのは妙にリアルなハエかもしれない。意味が?と質問。聖母子像中のハエの象徴的意味というのは聞かない。クリヴェッリの超絶だまし絵技工を強調しているディテールでしょう。聖母子はハエを見ているようなので目を引く。でも見ていませんよ
メトロポリタンのクリヴェッリ③。2021.12.04 23:30ラファエロの作品に「ヒワの聖母」というのがある。同じ鳥が描かれる。茨の冠のトゲを抜こうとしてキリストの血を浴び頭が赤くなったと語られる。聖母子像には幼子の死の運命が既に暗示されているのが通例です。
メトロポリタンのクリヴェッリ②。2021.12.04 10:30キリストが抱える鳥はヒワ。頭が赤い鳥。クリヴェッリの最も有名な「受胎告知」にも描かれていますよ。聖母の上の階。籠の中。ヒワはキリストの「死」の象徴。孔雀はキリストの死が人類にもたらす「永遠の生命」です。
メトロポリタンのクリヴェッリ①。2021.12.02 22:30十字の模様の光輪はキリストの目印。抱えている鳥はヒワ。茨のトゲを抜こうとしてキリストの血を浴びたと言われる。幼子の死の暗示。リンゴは罪。謎の瓜科の果物は恐らく救いの暗示。幼子が救いをもたらすこと。
かわいいのに「淫欲」①。2021.08.05 13:40名画を読み解く。動物の話。結構よく描かれる動物がウサギ。ここには2羽いますよ。聖ヒエロニムスの荒野での苦行の場面。淫らな欲望にさいなまれ、我が身を打ったと語られる。ウサギは「淫欲」を暗示する、何故?ウサギはたくさん子どもを産むからです。
ろうそくの話③。2021.07.21 11:19名画を読み解く。作品中に描かれるろうそくの話。「受胎告知」にもろうそく。こちらは火が「ついている」パターン。クリヴェッリの有名な作品。神は光。こちらは聖母のお腹に神の子が「宿った」ということを表わします。
洗礼者ヨハネが持つ紙。2021.07.12 11:51ムリリョの右の子供は紙を持つ。「この人は世の罪を贖う『神の小羊』である」と書かれる。2枚目はクリヴェッリが描く同じ人。紙に同じ言葉が書かれる。これはこの人が言った言葉。キリストの足元に小羊。キリストは神の小羊。小羊の姿でキリストを描くのが「神秘の小羊の祭壇画」です。