最高神が処女神に化けている。

動物の話から鳥の話。最高神ユピテルの鳥はワシ。レズビアン的な場面で多くの画家が好んで描いたこの場面は、最高神が処女神ディアナに化けて、ディアナを敬愛する乙女を手込めにした、という話。このディアナが偽物であることを、ユピテルの鳥ワシが示します。

(フランソワ・ブーシェ作「ユピテルとカリスト」、1759年、カンザスシティ、ネルソン・アトキンス美術館、57.7×69.8cm)

(ピーテル・パウル・ルーベンス作「ユピテルとカリスト」、カッセル、ヘッセン美術館、1613年、2.02×3.05cm)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

0コメント

  • 1000 / 1000