片や鳥の翼。片や蝶のはね。

1枚目、背中に翼のある若者は愛の神(エロス/クピドン/アムール)。混同しやすいけれども2枚目は別の神。背中にあるのは蝶のはねです。蝶が舞うのは春。蝶のはねの神は優しい春のそよ風、西風の神ゼフュロスです。

(フランソワ・ジェラール作「プシケとアムール(またはアムールの最初のキスを受けるプシケ)」、1798年、パリ、ルーヴル美術館、INV4739、1.86×1.32m)

(アントワーヌ・フランソワ・カレ作「春または地母神キュベレに花の冠を送るフローラとゼフュロス」、1780年、パリ、ルーヴル美術館、INV3097、2.7×3.6m)

名画を読み解く

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