ボスにもブリューゲルにもバグパイプ。

こちらはヒエロニムス・ボス作「干し草車」の部分。干し草は実もつけず花もつけず燃やすとすぐに亡くなるはかない富の象徴。皆が干し草を巡って争う。バグパイプを演奏する若者に修道女が迫る。その手には干し草。性的関係を迫っているのです。バグパイプは形状が男性器を思わせる。ボス作品頻出です。

(ヒエロニムス・ボス作「乾草車(部分)」、1501-1502年頃、マドリード、プラド美術館、高さ1.35m)

(ピーテル・ブリューゲル父作「農民の踊り」、1568年頃、ウィーン、美術史美術館、1.14×1.64m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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