「バッカスの子供時代」手前の女性は誰?

「バッカスの子供時代」手前の女性は誰?というご質問。この女性は死んだ母セメレでなく、ニュサ山のニンフの一人です。ニンフは自然界の繁殖力を体現する下級の女神たち。ここでは酔っ払って眠っています。奥にいるのは無名の恋人たち。プッサンの若き日の作品であるこの作品は、酒と女性の魅力と恋、人生の喜びを称えているのです。

(ニコラ・プッサン作「バッカスの子供時代」、1624-1625年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV7295、97×1.36m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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