受胎告知。「水を入れる器」は女性の子宮の暗示。

受胎告知の場面に描かれた三つの器。花の入った花瓶。栓がされたガラスの瓶。磨き上げられた水差し。「水を入れる器」は女性の子宮の暗示。これらは、聖母の「奇跡の懐胎」を暗示します。一つ目は「聖母の子宮(花瓶)がキリスト(花)を宿した」ことの暗示です。

(ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(工房)作「受胎告知(部分)」、1435年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV1982、86×93cm)

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