美意識が対極的。

メトロポリタン美術館展 で見られるのがクラーナハのこの作品。2枚目ルーベンスと同じ場面。美意識の違い!ルーベンスは物語に忠実。金のリンゴを争う女神たちの美を羊飼い姿の男性が品定めする。1枚目の男性はぽやんとして夢を見ているよう。クラーナハの表現は独創的です。

(ルーカス・クラナッハ(父)作「パリスの審判」、1528年、ニューヨーク、メトロポリタン美術館、1.01×0.71m)

(ピーテル・パウル・ルーベンス作「パリスの審判」、1639年、マドリード、プラド美術館、1.99×3.79m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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