ベルサイユのばらとは別の革命。2021.06.30 09:58ドラクロワと言えばやはり「民衆を導く自由の女神」。革命の場面。でもこれは「ベルサイユのばら」の「フランス大革命」とは別のもの。フランスは3つの革命をへて共和政が確立する。これは2番目。この場所は想像するに多分パリの5区。何故か。
奴隷を道連れに死ぬ暴君、狂気を装う王子。2021.06.29 10:40ドラクロワは「ロマン主義」の巨匠。「サルダナパールの死」「ハムレットとオフィーリア」。共通点は?どちらも出典はイギリス文学。前者が詩人バイロン、後者はシェイクスピアの作品。放埒の末奴隷を道連れに死ぬ暴君。狂気を装い復讐を誓う王子。
ドラクロワが描くのはエゴの権化。2021.06.28 10:39ドラクロワは「ロマン主義の代表」とみなされる。ロマン主義は「伝統に対する反逆者」とみなされるがドラクロワ自身は不本意であったよう。当時の王道「新古典主義」は神話や古代ローマの歴史、英雄的物語を好む。ここでドラクロワが描くのはエゴの権化、反英雄的人物、古代オリエントの人物です。
ドラクロワ。同時代の悲惨な現実。2021.06.27 13:1519世紀の二大潮流「ロマン主義」と「新古典主義」。前者は後者が好んで取上げた「英雄的なもの」と対極的なものに目を向ける。後者の代表ダヴィッドは同時代・古代の英雄を極めて英雄らしく描く。ドラクロワは同じく同時代の出来事を取上げながら悲惨な現実を強調する。
ドラクロワ。渦巻く情念。2021.06.26 13:49「民衆を導く自由の女神」の画家ドラクロワ。同時代の新古典主義が好んで描いたものとは対極的なものに目を向ける。地獄。反英雄的人物。苦悩。狂乱。渦巻く情念。ドラクロワが取上げた物語はいかなるものか?
ロムルスとアイネイアス。ローマとトロヤ②。2021.06.26 13:42ローマの建国者ロムルスは、偉大な文明トロヤの生き残りアイネイアスの子孫。アイネイアスは「新たなトロヤを築く」使命を担い崩壊するトロヤを出発。遍歴の途中北アフリカのカルタゴに漂着。女王ディドンと恋をするが捨てる。後のローマとカルタゴの「ポエニ戦争」の伏線です
ロムルスとアイネイアス。ローマとトロヤ①。2021.06.24 07:48ローマの建国者ロムルスは「トロヤ戦争」で滅んだ偉大なトロヤの生き残りアイネイアスの子孫。トロヤ文明はギリシア文明に滅ぼされ、ギリシア文明をローマ文明が滅ぼす。ローマ人はルーツを過去の偉大な文明を結び付けたかったというわけ。アイネイアスの物語を描く作品です。
「サビネの女たち」続き。ロムルス③。2021.06.23 11:05ダヴィッド作「サビネの女たち」は古代ローマ建国にまつわる話。建国者はロムルス(1枚目)。都市国家アルバ・ロンガの王家の血筋。2枚目は英雄アイネイアス。その息子がイタリアにアルバ・ロンガを建国。ロムルスはつまり英雄アイネイアスの子孫。
「サビネの女たち」続き。ロムルス②。2021.06.22 11:05ダヴィッド作「サビネの女たち」は古代ローマ建国にまつわる話。ローマには女性がいなかったので近隣の女性をさらって妻にした。建国者がロムルス。レムルスと双子。双子の父は戦の神軍神マルス(2枚目)。大叔父に捨てられた赤ん坊を育てた雌狼は父である神ゆかりの動物です。
「サビネの女たち」続き。ロムルス①。2021.06.21 10:32女たちが夫と親兄弟の間に入り戦いを止める。「サビネの女たち」(前の記事)右の男性がロムルス。都市国家ローマの建国者。盾に「雌狼に養われる双子」の装飾。赤ん坊はロムルスとレムス。出生にまつわる話。2枚目が子供時代を描いています。
デューラーの「問題作」、「メランコリア」⑦。2021.06.18 23:30デューラーの問題作「メランコリア」は寓意画。意味深なディテール群。「作ること」「考えること」「秘密・調和」を連想させるものが描かれている。何を物語る?画中の塊は「デューラーの多面体」と呼ばれ驚くべき規則性と数の神秘を示す。ダイヤモンド型と三角形からなっている。数学も関係。がんばっ...
デューラーの「問題作」、「メランコリア」⑥。2021.06.18 12:34デューラーの問題作「メランコリア」は寓意画。寓意画は連想ゲーム(暗示)でメッセージを語る。アルチンボルドの連作「四季」も寓意画。植物で季節を表現。四つの季節を人間の四つの年代(少年・青年・壮年・老年)や性格とも結び付けている。デューラーの作品は?