プシケを目覚めさせる愛の神。2022.01.31 11:30美術によく表わされた「プシケの物語」。プシケは冥界の王妃プロセルピナに「美」を分けてもらう勤めを果たし、お裾分けにあずかりたいと容器の蓋を開けてしまう。流れ出た「冥界の眠り」で死んだようになるプシケ。愛する人クピドンが目覚めさせる。オンデマンド講義にて
メトロポリタンのクラナッハ「パリスの審判」⑦。2022.01.30 10:30メトロポリタン美術館展のクラナッハ(またはクラーナハ)「パリスの審判」。手前の人物を堪能した後は景色の魅力に引き込まれていくはず。古城街道を思わせる。水辺に街。波止場があり船が出る。この部分は物語の続きを考えさせる。パリスは愛の女神を選び、代償である絶世の美女ヘレネをスパルタから...
メトロポリタンのティツィアーノ④。2022.01.29 11:30メトロポリタン美術館展 ティツィアーノ作品を解説中。愛の女神ヴィーナスとアドニスを争ったのは冥界の王妃プロセルピナ。左はロセッティの作品。冥界の王プルトン(女性に奥手)がさらって妻にする。最高神ユピテルと穀物の女神ケレスの娘です。
メトロポリタンのルーベンス「聖家族」④。2022.01.28 11:30メトロポリタン美術館のルーベンス作品をご紹介中。ルーヴルの有名作品ダ・ヴィンチの「聖母子と聖アンナ」と同じ人物が描かれる。もう一人の子供はキリストと6ヶ月違いの洗礼者聖ヨハネ。この子はロンドンナショナル・ギャラリー所蔵の下絵には描かれていましたよ。
プシケと冥界の王妃プロセルピナ。2022.01.26 11:30愛されよく描かれたプシケの物語。愛の女神ウェヌスがプシケに敵意を抱き困難を課す。愛の女神は冥界の王妃プロセルピナに「美」をわけてもらいに行くよう命ずる。壺を持つのがプロセルピナ。中央は冥界の王プルトン。
ラファエロとジュリオ・ロマーノ。2022.01.25 10:59名画を読み解く。ラファエロの自画像。こちらを見る方がラファエロ。肩に手を置き信頼を示している様子の「友人」と言われる相手がジュリオ・ロマーノとみられている。特別に信頼された弟子/助手。「巨人族の間」装飾が有名。「プシケの間」も見応えあり。
メトロポリタンのティツィアーノ③。2022.01.24 10:30アドニスはミュラが実の父に恋し父をだまして交わり身ごもった禁断の子供。激怒した父に殺される直前で神々がミュラを哀れみ没薬(もつやく)の木に変える。世にも美しい赤ん坊が産まれる。それがアドニス。愛の女神と冥界の王妃が恋する。最高神の裁定で1年の1/3ずつそれぞれの女神と過ごすことに...
メトロポリタンのルーベンス「聖家族」③。2022.01.23 10:30「聖アンナ」とは誰?と思うかも。聖母は父ヨアキムと母アンナの高齢の夫婦の間に性行為によらず(あいさつのキスでと言われる)神の奇跡により生まれたと考えられる。アンナ、聖母、キリストの組み合わせはダ・ヴィンチの作品と同じです
メトロポリタンのルーベンス「聖家族」②。2022.01.21 11:20ルーベンス。聖母子と養父ヨセフの「聖家族」と、聖母の母アンナ、洗礼者ヨハネを描きく。もう一人は中世の聖人。聖フランチェスコ。修道会の創設者。ルーヴルのこの作品の人物と同じ人。キリストと同じ傷を体に受ける。現教皇があやかって名前をもらった聖人です。
メトロポリタンのティツィアーノ②。2022.01.20 10:30オウィディウスの「変身物語」は、美術を愛する私たちには必読の本です(岩波文庫より日本語版)ギリシア神話のたくさんの話から「変身」に関するエピソードを集めてまとめた、というもの。多くの美術作品が直接・間接に着想を得ています。どちらもティツィアーノ。アクタイオン、エウロペの話です。
メトロポリタンのティツィアーノ①。2022.01.19 12:23ティツィアーノ。この作品の最大の魅力は愛の女神と恋人の肉付きと肌の表現だと思う。「心配しすぎだよ」という若者の表情も。この物語が語られるのはオウィディウス「変身物語」巻10。アドニスは娘が実の父に恋い焦がれ父をだまし身ごもった子。壮絶な話が語られます。
木星は最高神ユピテル。射手座と魚座。2022.01.18 10:3015世紀占星術についての装飾写本。木星。木星が司るのは、射手座と魚座。惑星には神話の神の名前がつけられて神話の神のイメージと結びつけられる。木星と結びつけられる神は最高神ユピテル。ここでは人物は威厳のある神々の王とはほど遠い姿。射手座のイメージ「冒険者」の姿です。