少年キリストを見守るヨセフ。2023.08.31 10:30ルーヴル美術館展「愛を描く」。一枚目が来日中。キリスト教/家族愛を描く部分。ここに描かれるのはヨセフ。ラ・トゥールの右の作品と同じ人。少年キリストを見守る点で共通。左ではヨセフは杖を持つ。旅立ちの前です。救い主を殺そうとする王が死に避難先から戻るところです。
聖母が単独で描かれる場合には?2023.08.30 10:37二枚目はルーヴル展注目作品。右はプラド美術館ムリリョ。聖母は多くキリストと一緒に描かれますが単独で礼拝の対象として描かれることもある。代表的なケースが一枚目。ムリリョの表現が典型。「無原罪の御宿り」。聖母が全ての人間が負う罪を唯一負わない人間であることを表します。
カラヴァッジョでも「神は光」。2023.08.29 10:30カラヴァッジョ作品でも「神は光」で示される。出世作「マタイの召命」。キリストが徴税人であったマタイに「わたしに従いなさい」と呼びかける。徴税人は嫌われ者。信じられず驚くマタイ。私ですか?という身振り。指さすキリストの側からマタイに光が差す。神の暗示です。
ラ・トゥール。少年キリストが輝く。2023.08.28 10:30ろうそくの光は神の暗示という話をしてきました。「神は光」ということはジョルジュ・ド・ラ・トゥール作品を見るとよくわかる。マグダラのマリアはランプの火を見て神を考える。ここではろうそくの光=神が闇を照らす。そして神の子=神である少年キリストが同じく輝きます。
ろうそくと祈りの本。2023.08.27 11:54ちなみにこれが「室内履き」「両替商とその妻」のディテール。火が消え傾いたろうそく、ぞんざいに置かれ机から落ちそうな本。神の不在。信仰心が投げやり。両替商の妻の本には聖母子の絵。祈りの本をめくりながらきもそぞろな妻はカネを量る夫の手元を見ています。
テーブルから落ちそうな祈りの本。2023.08.27 11:10一枚目はルーヴル展「室内履き」。二枚目は同じくルーヴル蔵重要作品「両替商とその妻」。火が消えたろうそくは神の意に反すること。妻の手元に祈りの本。妻はカネに気を取られている。一枚目にもぞんざいに扱われた本がある。どちらも信仰心がおろそかにされているということです。
「リンゴをむく女性」にもろうそく。2023.08.26 10:30続き。火が消えたろうそくは神の意に反することが行われているしるし。右の作品のろうそくも火が消えている。リンゴをむく女性。アダムとイヴが神の命令に背いて食べた果実はリンゴとしてよく表される。皮をむくのは食べた=罪を犯したことを強調。女性の様子は悲しげです。
火の消えたろうそく。「受胎告知」は例外。2023.08.25 10:30「室内履き」がらみ火の消えたろうそく続き。日常風景を題材にする作品では神の意に反することが行われているしるし。「受胎告知」の場合は特別。神は光。火の消えたろうそくは「神の到来の期待」。マリアのお腹に「もうすぐ神の子キリストが宿る」という意味です。
「働き者の女性」?食欲と色気の警告。2023.08.24 10:30ルーヴル展「室内履き」がらみでろうそくの話。火が消えたろうそくは神の意に反することのしるし。悪徳徴税人の後ろにもある。3枚目にもある。左下。どう考えるべきか。働き者の女性が讃えられているのではない。大食と色気に溺れる警告、ということです。
「室内履き」とアルノルフィニ夫妻。2023.08.23 10:30ルーヴル美術館展「室内履き」がらみでろうそくの意味。火がついていないのは神の不在で意に反すること。1・2枚目はロンドンの「アルノルフィニ夫妻」。シャンデリアに意味深な一本のろうそく。これは火がついています。結婚の誓いの場面。「神が見ていること」を示します。
「室内履き」と「ランプのマグダラのマリア」。2023.08.22 10:30ルーヴル美術館展「室内履き」がらみでろうそくの意味について解説中。神は光。火がついていないのは神の不在で意に反することが行われていること。1枚目はルーヴル美術館有名作品。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール。ランプの光が神を暗示。聖女が神に照らされ神を思っているのです
「室内履き」と「両替商とその妻」。2023.08.21 10:30ルーヴル美術館展「室内履き」がらみでろうそくの意味。光は神を暗示。火がついていないろうそくは「神の不在」ということ。神の意に反することが行われているということ。二枚目もルーヴルの有名作品。祈りの本から気持ちがそれている妻の後ろに火が消えたろうそくが見られます。